コレクション: 元坂酒造
元 坂 酒 造
三重県伊勢市から20キロ程の山間にある元坂酒造は、1805年の創業からこの土地で酒造りを行う。代表銘柄は創業初代の名を冠した「酒屋八兵衛」で、伊勢や松阪において定番の地酒銘柄となった。
旨口の食中酒にこだわり、山廃酛などの伝統製法を取り入れた酒造りを行う。
2016年に伊勢志摩で開催されたG7サミットにおいて食中酒として各国首脳に提供されるなど、嬉しいご評価を頂いてきた。2019年の酒造りから、蔵元次男の元坂 彰太(33)を杜氏とした新世代体制に承継。それまでの酒質を踏襲しながらも、商品ごとに緻密な酒質設計を行いコンセプトに則した味わいを表現できるよう、一本の仕込みに使う総米量を半減させるなど少量で手作業の行き届いた酒造りへと移行し、元来のコンセプトである「 飲み飽きない・飲み疲れない酒」を追及。よりシンプルで根源的なものづくりへの探究を続けている。
2020年、農業への回帰をテーマとした新ブランド「帰農」をスタート。酒蔵を取り巻く自然環境、 農村における生活文化、日本酒が生まれる不変的な営みを表現できるよう、地元で栽培された在来品種「伊勢錦」だけを使用。伝統的な生酛製法を用いて醸している。世界中の何処でも再現できる人為的な加工品ではなく、私たちだけにしか出来ない工芸品がいつまでも届けられるように。酒蔵と地域の未来を創造できるよう、妥協のない酒造りに取り組む。