コレクション: 大和桜酒造
【着飾らない美学】
創業嘉永年間。 さつま揚げ発祥の地、いちき串木野市。 この市来湊でこれまでもこれからも当たり前を淡々と続ける小さな蔵。
醸す焼酎は白麹。 仕込みは継承されてきた全量総カメ壺仕込みで、麹造りももろ蓋を使い、手造りで仕上げていきます。 原料となるさつま芋は丁寧に選別されており、蔵の中にはフルーツのような香りと熟成を待つ原酒が甕ツボの中に静かに詰められています。 代表銘柄である大和桜は半年以上の熟成を経てから瓶詰めされます。 代々受け継がれてきた伝統をしっかりと守りながらも、その中から近年、新しいスタイルを提案しているのは四代目当時の若松徹幹氏。 着飾らない素のままの、彼の纏う空気感はどこか心地よいものを感じます。 「バランスが良い」 白麹が持つフルーツのような甘さ、伸びゆく香り、熟成による味の纏まり、しっとりとした口当たりで飲み心地の良さがじわりと広がります。 そしてそのバランスが高い次元で表現されている美味しい芋焼酎を造ることに真摯に取り組んでいる小さな蔵元です。