コレクション: 塩田酒造
【一蔵一銘柄】
江戸時代の天保年間(1830年~1844年)に創業した塩田酒造。東シナ海に浮かぶ小さな島・甑島(こしきじま)。そこに一蔵一銘柄を貫く伝統の蔵があります。香りは鮮烈で味は濃厚、余韻華やぐ入魂の味わいが楽しめます。
【原材料と製法へのこだわり】
毎年晩夏になると鹿児島県産のさつま芋が届き始めます。これらは東シナ海の潮風を受けて育った純朴なさつま芋で、「六代目百合」には欠かせない存在です。二次仕込みまでには丁寧な手作業による処理が行われます。
種麹菌を混ぜ、一日寝かせて米麹を作ります。この工程では麹の息づかいと呼吸を合わせながら少量ずつ丹念に行います。その後、水と一次仕込みしてもろみ(酒母)を造り、約一週間寝かせます。そして蒸したさつま芋を粉砕し加え、二次仕込みから約十日間熟成されます。
【蒸留方法と職人技】
蒸留は昔ながらの常圧蒸留法で行われ、生産された焼酎はろ過せずネルで丹念に掬い取り、そのまま貯蔵・熟成されます。このプロセスによって「六代目百合」の独特な風味が生み出されます。また、この蔵元には多くの職人たち—芋農家、大工、左官、電気工事者などが支えており、それぞれ専門技術によって品質管理されています。
店主から
一世紀以上続く伝統技術と思いやり溢れる実に丹念な手仕事によって他に類を見ない唯一無二の商品、「六代目百合」。奥深い味わいと、芋本来の香味高い酒質は、飲み手を魅了しています。何事にも惑わされず、ただただ蔵の味わいを日々追い求め、焼酎造りの技術を研鑽し、年々向上していく酒質は多くの焼酎ファンにも一目置かれる味わいです。深遠なる歴史背景、美しい自然環境、高度な職人技術すべてがお客様へ最高品質のお酒体験として結実しています。一度この特別な焼酎をご賞味いただければ、その魅力に引き込まれることでしょう。